2009 1121-22 奥秩父を歩く1 破線ルート

roadman71

2009年11月28日 12:27


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11/21(土) 中津川森林科学館〜白泰山避難小屋〜1680m幕営地点

行動時間:6時間33分20秒
行動距離:13.5km
獲得標高:1465m
平均速度:3.7km/h

中津川森林科学館着11:29/発11:40  ~ 展望の森入口(吊橋)11:47 ~ 展望の森周回路終点分岐12:29  ~ 白泰山避難小屋(のぞき岩)15:52/16:04 ~ 1680m幕営地点18:11

前回の両神山行では2台口だった中津川行きのバスも、今回は1台のみで10人ほど乗車。三峰口駅を出て途中の○○○で4名ほどの年配ハイカー様たちが降りる。日帰りであの荷物!と以前だったら思っていただろうけど、自分も段々装備が増えてきた。これからロープやカラビナ、シュリング、ピッケルなどが増えてくると僕も日帰りでも30Lが一杯になるくらいだろう。携行するものを更に厳選せねば、と戒める。

終点では僕とカップルが下車。トイレにいっている間にカップルが消え、途中バスが抜いたローディーがやってきた。お話しすると、群馬の大泉からやってきて三国峠方面を抜けて帰るらしい。時間が圧しているとのことで頑張ってくださいと声をかけお別れ。こちらも時間がないので直ぐにスタートすると、森林科学館のところで40代と思われるハイカーご夫婦を抜く。この方たちは展望の森を散策に来られた様で、この日最後にお会いした人となった。

ほどなく展望の森の入口となる吊橋に到着。橋を渡ると目の前がいきなり急登となっているのでバッグのサイドポケットからダブルストックを取り出し使用開始。木段をふうふう上がっていく。小尾根にとりついてからは比較的緩く広く歩きやすい道が広がる。背後には両神山、赤岩尾根が広がっていた。いつでも撮れると思って写真を撮り忘れたのが残念。

徐々に勾配のあがる展望の森周回路を40分ほど進み続けると、最後の分岐らしいところで白泰山避難小屋まで4.3km、スタートの吊橋からは1.7kmの標識があった。避難小屋へのルートはロープがかかり通行不能と手書きされていたが、進退窮まるところまで進み駄目だったら引き返そう、ということでルートに入る。

最初の部分がいきなり難所。落ち葉に埋め尽くされた山の腹面のなかから踏み跡らしきものを丹念にさがして進む。一回誤進して泥斜面を滑り落ちそうになり引き返す。戻るルートからは本来進むべきルートが直ぐに見つかるのが不思議。戻って落ち葉の中を九十九折で登り上げシャクナゲなどの木々が繁る尾根口に到着。尾根の背まで登る。

尾根に出てからは一安心。熊倉山も矢岳もそうだけど、このへんの標高1~1200mあたりの尾根はよく似てるな、なんて思いながら進むとルートのど真ん中に巨大な熊のうんち。心胆冷える思いで早急に立ち去る。

少し進むと痩せた岩稜に。とても立派な鎖がついていたが、ここを歩ける人にこの程度の場所で鎖はいらないだろう。ここをやり過ごすと、尾根の背を外し尾根の東側の山腹を巻くルートとなる。山と高原地図の表記で言えばタツマノ尾根。このルートの記憶があまりないのは、そんなに難しくなかったということか。

鞍部みたいなところで尾根の西側斜面に乗りかわる。ここに倒れた標識があるのだが、遊歩道終点のようなことが書かれている。この辺までが森林科学館の範囲なのか!ならば先ほどの鎖は納得だが、この辺は既に週末ハイカーのテリトリーではない気がするのだが・・・。そいうった意味も含めてのルート封鎖だろう。破線ハイカーなら充分行動範囲内だ。

山と高原地図で「シャクナゲ尾根」と表記された尾根を左の山側に見上げながら、時に痩せ時に豊かになる巻道を歩く。山側にロープが渡された足場が崩壊しかけている箇所にさしかかると、前方の斜面でガサゴソと大きな音がするや否やカモシカが飛び出して下に走り降りていった。奴の安全範囲だろうか、だいぶ離れたところで振り返りじっとこちらを見ているのだが、こちらも難所なので慎重に進み、望遠で何とかカモシカの姿をパチリ。

シャクナゲ尾根ピーク峰から派生した枝尾根をまたぐと今までの東南方面から西南方面に方向が変わる。最初は岩々した路面を越え、次に苔など奥秩父らしくなったトレイルが現れ、やがてそのトレイルに雪が付き、と標高が上がり奥秩父深部に近づいてくるのが判る。

ルート上を遮る木々などを避けているうちにザックのサイドバックに挿していたフランスパンが折れ、谷側に数m転落。幸い傾斜が緩いところだったので、慎重に降りて確保する。

さらにルートを進むと尾根の終わりが近いのか開けた平らになったところに。ここで幕営もいいな~と思うが、この辺りには水場がない。ルートを間違えないようにさらに進むと終わりと思った尾根はまだまだ続く。

やがて尾根が本当に終わり鞍部のところで尾根間の背に出る。ここは栃本から十文字峠を繋ぐ主稜線から派生した尾根の尾となり、ここからは背を直登していくこととなる。うっかり首に巻いていたモッテコタオルを落としてしまったらしい。捨てたわけではないので申し訳ないがどなたか拾って雑巾にでもしていただければ。

シャクナゲなどの緑がこくなった、そして主稜線の北側斜面の雪などを見ながらずんずん進んでいくと、ほどなく小ピークに出て、少し下降すると建物が見えた。これが白泰山避難小屋か。中は開けて見ずに、目の前にあるのぞき岩へ。ここからは甲武信ヶ岳から雲取山の方面に連なる奥秩父の主稜が大パノラマとなる。10分ほど休憩。テルモスに入れた珈琲などで暖まる。

ここからは破線ではなく実線ルート、足場も安定して広いトレイルとなり、さくさくと進む。時間が4時を過ぎ、やや陽も落ちかけているようだ、軽くランなどを交え尾根の南側を巻くルートを進み、時に風景を楽しんでいると夕焼けが進んできた。出来れば四里観音避難小屋まで進みたいところだが、コースタイム3時間40分かかるので辿り着くのは困難だろう。想定どおり幕営できる場所で滞留することとし、そのつもりで歩みを進める。

続きます


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