【スタート】.....sub12 sub13 実際
↓ ...........3:30 3:40 3:43 .......22.66km 獲得標高1780m 422位
【浅間峠】
開会式後の申告時間別の整列となった時、押し合いへし合い状態となり時間のプラカードも見れない状況でした。満員電車状態で右足の甲に据えたポラールのフットポッドのスイッチも押せず、工夫した結果、何とか片足立ち状態でスイッチを押してポラールのスタートボタンを押すとメモリー2時間39分と画面に表示。以前の設定では14時間メモリー出来たのに、設定をどのように変えてしまったのか。変える方法も判らないままレースがスタートしました。
※結局2時間39分経過した時点でアラームが鳴り、以降は記録されずモニターだけになりました。さらには心拍計が胸部を圧迫するのか苦しくなり大ダワで心拍計も外し、計測自体もやめました。
広徳寺までのロード区間、まわりに飲まれるかのようにハイスピードで進んでいきますが、脚の状態が良いのか問題なし。舗装路の坂も予定の早歩きでなくランで走りきってもウォームアップ程度の負荷具合です。寺の手前でくにりんさん発見。今回は応援ではなく2人で出走されていました。頑張りましょうとご挨拶。
寺を通過すると早速に渋滞の始まり。が、これは想定の範囲内。左の土手上に上がれば回避できるも、焦る必要なしと正規ルートを進みます。やがて平坦、そして下りとなり変電所へ。再びロード区間を今熊神社に向かいます。ここも緩い登りも全てランで。神社には23分台で到着。
神社を通過し石段に入ったところでハピトレのジュリアンさんが追いついてきました。昨年は鈴木博子さんがぼくを抜いていった場所です。ジュリアンは僕より1ランク以上速いランナーなので何分か併走した後、渋滞というより斜度がきつくスピードが遅くなった列の脇を軽やかに進んでいきました。こっからは自分のペースでいきます。
8.7km地点の入山峠までは、詰まったり緩くなったり、状況に合わせて進行。予定通りの時間で進めないため帳尻合わせのダッシュを強いられ、予定以上に脚を使ってしまう。スタートから約60分で入山峠に到着すると林道に下りる手前から渋滞発生。渋滞回避のための措置は結局見送られた模様。休憩込みと思い焦らずに並びます。
入山峠からの階段を登って、ここからがようやくレース開始(のつもり)
昨年までのレースなら市道山分岐までにばらけるのだけど、今年は登りの度に渋滞が発生してしまう。醍醐丸、三国峠などペースが遅くなった人を抜く度に、また余計な脚を使う。ここが抜きどころでもあるため必死で醍醐丸付近で観戦に来られていたkimatsuさんにも気がつけず。
三国峠を越えてからは、浅間峠までひたすら走る。
サブ12の設定タイムに13分遅れの16時43分にで浅間峠に到着。過去のレースでは到着が17時だったので、関門の時点でライトの点灯が必要でしたが、17分早まっただけで、まだまだ明るいのが新鮮でした。
トイレを済ませたかったが簡易トイレに向かって僕を追い抜いていった選手が「紙ありますか?」と切羽詰った声で係員に質問していたので、長くなりそうでトイレをパス。軽く屈伸しただけで関門を通過。
【浅間峠】 sub12 sub13 実際
↓ 1:30 1:40 1:47
西原峠
↓ 0:55 1:00 0:45
三頭山
↓ 0:55 1:00 1:05
【第2CP】 6:50 7:20 7:20 ............19.43km 区間タイム 3h37m06s 323位
浅間峠を通過すると、まず登り。第一関門に向けて脚と心肺を結構酷使したので、落ち着かせるためも含めてしばらく歩きペースで進む。下りと平坦で緩いランを混ぜ、30分くらい経過後、腹に装着したヘッドライトを点灯。
※開会式でmakani_tomoさんと話しをしていた男性が、同じBlack Diamond のIconのバンド部分を外し、ヘッド部分をバッグのウェストハーネスに、コードで繋がった電池ボックスをショルダーハーネスに装着されていました。この方式では腹部を圧迫しないので、今後実験の価値ありです。
腹部のヘッドライトで足元を照らしながら進行。
28kim地点の丸山あたりを過ぎたところで心臓が急に苦しくなる。日常生活でも1ヶ月に1回くらい強く締め付けられるように苦しくなるが少し平静にしていれば落ち着くので(一度ちゃんと見てもらったほうがいいか?)、少しペースを落ち着かせます。
最後の登り勾配がおわり、あとは西原峠に向けて下りのみという区間になって、走りのスピードを速めると、あと数十メートルというところで何かに躓き、前方に激しくヘッドスライディング。後続のランナーに大丈夫ですかと声をかけられるとともに、峠の役員にも伝えられ「転倒発生!転倒発生!」と連呼されるが、大丈夫ですから、といって31km地点の西原峠、役員前を通過。
※後で知ったことですが、第一関門を12位で通過したハピトレのサトヒデさんが西原峠の手前で転倒し右手小指根元を3針縫う怪我をしてリタイアされたとのこと。それもあって西原峠の役員さんたちが転倒に敏感になっていたのでしょうか。
峠を通過し登りに入るところで、座って休んでいた選手に心当たりがある気がして失礼ながらライトをあてるとOD-BOXのスタッフさんでした。挨拶をしたついでに自分のポラールにもライトをあてると、心拍数が197!
これは確かに心臓が苦しいはず。
そのまま登っていくと、ついに心拍数が210を超え、これはやばいと170台になるまでペースを緩めます。落ち着いたところでスピードアップ。三頭山への登り口までひたすら走り、ひたすら抜きます。
登り口に入ってもペースを緩めず。脚も快調なため前を歩いている人を次々とパス。しばらく抜き続けて、避難小屋近くなると10人前後のパックが出来ていて抜きづらい状況となったため、脚と心肺を休めるためにも集団の後ろでついていくことに。途中、ハピトレのヨーコさんの応援も受けられました。こんな寒くて暗いところでお疲れ様でした。有難うございました。
37km地点の三頭山山頂に到着すると、休憩・補給もなしで直ぐに鞘口峠に向かって下っていくことに。
ですが、急な下りでは結構な長さの渋滞が発生し、想定していたスピードが出せず。途中の斜面で転倒し、その際のショックで閃309が点灯しなくなる。スイッチを半押しすると点灯するが完全に押したり離したりすると消灯するので、とりあえず消して39km地点の鞘口峠へ。ルートの邪魔にならないところで確認すると電池ボックスの蓋が緩んでました。閉めなおすとしっかり点灯。
直ぐに第2CPに向けて登っていきます。ここからは登りは早歩き。緩登りや平坦・下りは全て走り通し、ほぼ予定通りのタイムで第2CP(42km地点)に到着。それでも鞘口峠までの渋滞が響き、三頭山山頂から65分かかってしまいました。
結局第2CP到着が7時間20分、サブ13(12時間40分)の設定タイムにピッタリでした。
CPでハピトレのアズちゃん(峰さんのブログにも登場)の応援を受け、ポカリスウェット1L、水500MLの補給を貰い、装備を整え直していると今熊神社で先行していったジュリアンさんと遭遇。ハピトレの他のメンバーの情報交換などをして、これから頑張りましょうとエールを掛け合うと、トイレを済ませ、僕が先にスタート。
【第2CP】............sub12 sub13 実際
↓................... 1:00 1:00 1:10
御前山 ..ここまで7:50 8:20 8:30
↓................... 0:45 0:45 0:55
大ダワ
↓................... 0:45 0:45 0:55
大岳山
↓.................... 0:35 0:40 0:45
【第3CP】 ここまで9:55 10:30 11:05 ...........15.91km 区間タイム 3h45m31s 349位
第2CPからの斜面を一気に駆け下りると、平坦を緩いペースでラン。しばらくペースを保つと数人を拾い、また逆に数人が追いついてきて6人くらいのパックに。しばらくパックの先頭で走っていると、いつのまにかジュリアンが後ろにいて、いいペースですね~と声をかけられる。
が、小河内峠にむけて登りが始まる部分で走りから歩きに変わったとたんに脚が終わってしまったことを実感。今までエンジンのように思えていた脚が鉛の重しのような感じになってしまいました。
すすすとジュリアンが早歩きのペースで集団から抜けていくと、何人かは着いていくものの自分は全く反応できず。逆にどんどんペースが落ち、ついには直進できなく千鳥足で左右にふらふらしながら進むように。それでもとにかく止まらずに急な登りとなっても進んでいきます。
小河内峠でシトリックアミノ粉末を摂取。クエン酸パワーで惣岳山に向けて左右にふらふらしながら前進。遅いですけど。
結局、御前山まではスローダウンしながらもとにかく止まらずに登りきる。山頂でスタートから8時間30分経過しているのを確認。kurisukeさんが山頂で8時間ジャストならサブ12に間に合うと書かれていたのを思い出し、
いつも苦手な御前山からの下り。それまでふらふらしながら登ってきた脚は、つまりコントロールできないわけで、急な下りを駆け下りることが出来ない。まず現れる木段区間を慎重におり、やがてあらわれるスイッチバック連発の区間も時に歩きを混ぜながら下りる。
昨年は木段を踏み外し足首を手痛く捻り、以後ほとんど走れなくなりました。今年はそのため慎重に。
またつづく赤土の区間が何故苦手なのか、今更判りました。一つ一つが小さく急なRのついたカーブの連続で、疲れて踏ん張りの効かない脚では、そのまま飛び出してしまうのではないか、という恐怖が脚をすくめさせていたのです。
下りの技術自体は向上しているので、筋持久力を高めることでスタートから8時間を経過してもまだまだ云う事を聞く脚を作ることが来年の課題です。
この辺で多くのランナーが後ろから現れるようになり、プレッシャーを感じる以前に直ぐに脇によけて抜いてもらうようにする。大ダワまでのたった3,5kmがとても長く感じられる。
大ダワにてトイレ休憩。トイレ脇のコンクリ斜面にもたれている人に並んで背中を斜面にあずけ、伸びとストレッチをする。苦しかった心拍ストラップを外しバッグにしまう。補給食を入れなおして大岳山に向けて再出発する。
ふらふらしながらも最初の平坦や緩斜面区間を、後続ランナーに抜かれながらも、とにかく走り、まだまだいけるかと希望を持つ。
が登り区間にはいるとぱったり。またしても脚がふらふら。直進できず千鳥足になる。どうやら大腿四頭筋のキャパを超えてしまっている模様。乳酸がたまりすぎとかハンガーノックとかとは違う次元の話しで(いや同じか)、伸びきって固くなったゴムのようだ。
登り区間ではとにかく止まらずに歩き続ける。幸いにして大岳山への登りは短い。
鎖場が現れると山頂も近くほっとする。手に持っていたハンドライトを口に咥えて岩場をこなしていく。山頂間近では写真撮影をしているall-sportsの人にかけられる言葉に勇気付けられる。
そして大岳山山頂に到着。
感慨にふけるまもなく下り始める。連続する岩場を慎重に下りる。ふんばりが効かないから段差が大きいところでは手をフルに使い安全第一で下る。走れる区間もブレーキが効かないのでスピードが出せない。後続ランナーには抜いていってもらう。
大岳山を下り切り、大岳神社前の55km地点からラストスパートを駆けるのが横山選手流で、自分もそれに倣い、遅いながらもスパート開始。よれよれとなり他の選手に抜かれながらも、綾広の滝にある水場まではノンストップ。
この水場も、当初の目論見では顔を洗って一口すくって飲んだら立ち去る予定だったのが、ハイドレーションパックをしっかり出して1L近く補給するはめに。後続ランナーに待ってもらいながら水を流し込みます。
ハイドレーションパックをしまい、背負いなおすと、顔を洗うために外した手袋を直しながらスタート。平坦区間を走り、登り勾配に入ったところで、本来ならここも歩かずに走り抜けるべきところですが、ペースを落として歩きとし、光量が弱まってきたハンドライトの電池を歩きながら交換します。
交換を終えると、緩い登り・平坦・緩い下りなど、斜度は変わりますが遅くても全てを走り、58km地点の第3CPがようやく見えてきました。駆け込むと、「大丈夫?救護あるよ、救護」が第一声でした。そんなに辛そうに見えましたでしょうか。大丈夫です、と答えゼッケンチェックとチップチェックを受けると直ぐに出発です。
.........................設定12 設定13 実際
【第3CP】 ここまで9:55 10:30 11:05..........58km地点
↓......... ..........0:35 0:40 0:35
日の出山.....................................................60km地点
↓ ...................1:20 1:30 1:1x
【ゴール】 .........11:50 12:40 12:5x..........71.5km 区間タイム 1h4xmxxs 3xx位
CP通過後、全力で走りたかったものの御岳神社までの緩い登りが走れず歩いて神社まで。石段を抜けると鳥居の水を飲んでよいとのこと。一杯頂くと走り始めます。商店街を抜け、急なコンクリ下りを抜けると日の出山に向けて走ります。走り始めに1人抜かれましたが、ペースは遅いもののあとは抜かれずに日の出山の登り口にある鳥居に到着。
が、ここの登りは走れず。早歩きのつもりが遅く、何人かに追い抜かれます。途中で気付けにシトリックアミノ粉末を飲むと、だましだまし石段を登って日の出山の麓に到着。トイレを済ませ、日の出山へ。
登りきったところで時間と残りの距離を確認。11kmを1時間20分でカバーしなければサブ13は達成できず。普段であれば何と言うことのない設定でも、このよちよち走りしか出来ない今の脚で可能なのか?
今年はこのレースしかエントリーしておらず、今後も予定は組んでいない。たとえ脚が壊れたって(比喩ですが)、日常生活に支障をきたさないレベルであれば大丈夫、この1年間をとにかくぶつけよう、とにかく走れば状況も進展するだろう、と走り出します。
まずは日の出山を降りると、長く続く木段は脇の斜面を駆け下り、昨年脚を挫きうずくまる羽目となった木段を避けます。多少の斜度があっても、このレベルならこけません。
木段が終わると現れる岩盤の固い林道をビッコを引くような感じで6km/h程度ですが、とにかく走り、再び木段区間を抜けると、いよいよ金毘羅尾根に突入。
最初は6km/hくらいしか出せないスピードが、走り続けることで股関節の稼働域が広がるのか、膝まわり徐々にスピードがあがり、サブ13狙いのランナー達にはもう追いつけないか、最終列車はいってしまったか、と思うくらい前に走者がいなかったのが、少しづつ前方にランナーの姿が見えるように。
遅いスピードながら走り続けることで、1人、また1人と捕らえて抜きさることが出来、スピードも10km/h超にあがっていきます。抜き去ったランナーに呼び止められたので驚いて振り向くとハピトレのチームメイト、セキヤンでした。僕より1ランク以上速いランナーです。第2CPを僕より10分くらい早く通過していたのが、途中寝ていたため、まだこの場所にいたとのこと。走る気を失くしていたとのことですが、僕の後ろについて走ることでモチベーションアップと言ってしばらく併走。その後、また独走に。
1人の高速ランナーに抜かれる。追おうとするがかなりの速さでどんどん背中が遠ざかってしまう。
すこしたつと前走者を発見。追いつけはしないが離れもしない。つまりペーサーとして使える! 自分の推測が間違っていなければこのランナーとは金毘羅神社過ぎのコンクリ区間まで同ペースを保ち、コンクリ区間で抜かせていただいたはず。ありがとうございました。
残り5kmの地点を通過。時計を確認すると、まだ12時間20分台。
いける! サブ13はもう大丈夫だ! と確信するが、最後の距離に毎度騙されるのがトレランのレース。慢心することなくペースをキープする。前走者のペースについていく。何人かをぬける。
そしていくつかの分岐、カーブを過ぎて、気がつくと金毘羅神社に到着。いよいよ簡易舗装コンクリ区間だ。
いつもは大の苦手なこの区間が嘘のように走れる。キロ5分くらいのペースで飛ばせ、前走者との距離がどんどん縮まり、街におりる時になってついにパス! 今まで有難うございました、と思いつつ全速力で抜く。
街に入ると、1人、また1人とランナーが見える。それまでは順位より時間だったのに現金なもので1人でも前に行きたくなり、全力で追いかける。姑息なことにライトも消す、足音と息で判るのに。
役員の方の誘導灯にそって走るとともにランナーを抜いていくとあっという間に最後のカーブを曲がり、ゴールを迎えられました。
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