冬用ダウンシュラフ購入のためのメモ

roadman71

2009年10月25日 21:40

※いろいろ検討する予定でしたが、11月の連休に間に合わないことを恐れ、Marmot Lithium を発注してしまいました。(10/26)



> marmot Lithium
http://marmot.com/spring_2009/equipment/sleeping_bags/ultralight/lithium_reg

Specs
Weight: 2 lb 12 ozs / 1.247 kgs
Fill Weight: 28 ozs / 793.8 g
Main Material: 100% Nylon Ripstop DWR 1.2 oz/yd
Lining Material: 100% Polyester Taffeta DWR 1.0 oz/yd
Insulation Material: 850+ Goose Down
Size for stature: 183 cm

Comfort: 18.3F / -7.6C
Lower Limit: 6.1F / -14.4C
Extreme: -30.3F / -34.6C

basegear.com で$458.90-20%off

購入に至った経緯などをつらつらと。

現在所有している冬用のシュラフはモンベルのULSSDH #2 (現行の2世代前のモデル)のみ。カタログスペックでは-4℃まで対応ということだがとてもじゃない。自分が寒がりなのかもしれないが、先日の柳避難小屋(室内気温5~10℃)でも銀マットの上にモンベルのブリーズドライテック・シュラフカバーを被せたまま拡げ、アンダーウェアの上にモンベルのインナーダウンジャケットを着て就寝したくらいだ。携行していったツェルトだったら安眠できたかどうか。

それでなくても今年は真面目に雪山の中でテント泊をしようと考えている。ダウン量がもっとあるシュラフでないと、実現できるわけが無い。というわけで昨年から購入を考えていたけれど冬が近づいていよいよ本腰を入れることになってきた。購入できなければ、いまやネタと化したサーモライトリアクターの+6℃にかけるしかなくなってくる。

で、当初考えたのは安直に昨冬に僕の周りで皆が買ったGolite Adrenaline 0° か NANGA製の同等スペックのもの。摂氏(℃)制ではなく華氏(F)制のアメリカ製品はスペックを上から40F、20F、0F、-20F、というように区切っていて、それを摂氏に換算すると40F=4.4℃、20F=-6.6℃、0F=-17.8℃、-20F=-28.9℃、となる。20Fでは現在所有する#2と大差がないため、必然的に0Fの製品で探すこととなる。

となるとまず思い当たるのがGolite Adrenaline 0° だ。だが、あまりにも皆がもっている。芸がない。センタージップが本当にいいのかも正直いって良く判らない。それに実はGolite製品とはそんなに相性が良くない。トレラン関係のシューズなんて冗談としか思えないし、所有しているウェストバッグも出来が悪い。バックパック類は巡り合わせが悪く未だ所有にいたっておらず、唯一愛用しているのがサンバイザーなくらいだ。

なので、Adrenalineは他に選択肢がなくなった時の最後の手段とする事にして他を当たることにした。まず考えたのがかねてからあこがれていた国産メーカーのNANGAだ。最近では三鷹のHiker's Depotや芦屋のSky High Mountain Workの別注品も手がけているという柔軟な姿勢や永久保証などの自社製品への誇り、一度は所有して見たいと思っても間違いはないだろう。いくつかの商品ラインがあるがどうせなら最高ラインのナノ・シリーズだ。冬山用としてなら下記のラインナップがある。


ナンガ(NANGA) ナノバッグ410SPDX


定価 47460円(税込)→ ナチュラム価格37960(税込)20%割引
●生地素材:30dnナイロンNANO-tex撥水加工
●内部構造:ボックスキルト構造
●サイズ:最大長228×最大肩幅85cm(身長185cmまで)
●収納サイズ:直径14×30cm
●総重量:840g / ダウン量:430g / フィルパワー:860FP
●ダウンについて:国内で洗浄し一つ一つ手摘みされたハンドピックポーランドホワイトグースダウン95-5%を使用いたしております。
●快適使用温度/使用可能限界温度:-7~/-15度
●付属品:ショルダーウォーマー付


ナンガ(NANGA) ナノバッグ540SPDX


定価55230円(税込) → ナチュラム価格44180(税込) 20%割引
●収納サイズ:直径16×30cm
●総重量:970g / ダウン量:560g
●快適使用温度/使用可能限界温度:-14~/-30度


ナンガ(NANGA) ナノバッグ720SPDX


定価66045円(税込) → ナチュラム価格52830(税込) 20%割引
●収納サイズ:直径17×31cm
●総重量:1150g / ダウン量:740g
●快適使用温度/使用可能限界温度:-19~/-35度


ナンガ(NANGA) ナノバッグ10000SPDX


定価82740円(税込) → ナチュラム価格66190(税込) 20%割引
●収納サイズ:直径19×33cm
●総重量:1430g / ダウン量:1020g
●快適使用温度/使用可能限界温度:-27~/-45度

ふぅ、見ていただいて判る通り、高い。高品質だから当たり前、と言われればそれまでだがこちらには予算がない。出来れば3万以内、清水の舞台から飛び降りるつもりで4万以内で、と考えている自分には厳しい金額だ。ダウン量が一番少ない450でも予算ぎりぎりとなってしまう。

結局の所はダウン量×FPによって暖かさが決まるとするならば
450SPDX = 430g x 860fp = 369,800
540SPDX = 560g x 860fp = 481,600
720SPDX = 740g x 860fp = 636,400
1000SPDX = 1020g x 860fp = 877,200
に対して
Golite Adrenaline 0° = 880g x 800fp = 704,000
と価格($400)に対するコストパフォーマンスを考えるとGolite Adrenaline 0°を押しのけてまでNANGAを選ぶ理由が見つかりません。

なくなくNANGAデビューは諦め、次に目に付いたのが店頭で、またWEB上で20%オフが目に付くISUKA。これまた国産の雄ですね。昔からAIR280が欲しかったのに縁がなく今日に至っておりました。でこれも検討


イスカ(ISUKA) イスカエアー450


定価32025円(税込) → ナチュラム価格28820円(税込) 10%割引
●生地:表/ナイロン100%・裏/ナイロン100%(15×30デニール)
●サイズ:79(肩幅)×207(全長)cm
●収納サイズ:14×33cm 
●対応身長:182cm
●重量:820g / 羽毛量:450g(90/10、800フィルパワー)
●適用温度:-6℃~


イスカ(ISUKA) イスカエア 630


定価38850円(税込) → ナチュラム価格34960円(税込) 10%割引
●平均重量:1080g / 羽毛量:630g(90/10 800フィルパワー)
●収納サイズ:Φ20x42cm
●適用温度:~-15℃


イスカ(ISUKA) エア810


定価45150円(税込) → ナチュラム価格40630円(税込) 10%割引
●サイズ:肩幅85x全長214cm
●平均重量:1350g / 羽毛量:810g(90/10 800フィルパワー)
●収納サイズ:21x46cm
●適用温度:-25℃~

例によって計算すると
AIR450 = 450g × 800fp = 360,000
AIR630 = 630g × 800fp = 504,000
AIR810 = 810g × 800fp = 648,000
FPが落ちるために当然数値も少なくなる。そもそもこのAIRシリーズはリリースされてから何年経つのだろう。利用者に評判を聞いても悪くは無くても絶賛されるものでもない。せっかく大枚はたいて新調するにあたっては一旦候補から外れることになるのもしょうがなし。

ここで満を持して(?)登場するのがMontbellの新フラッグシップ、スパイラルシリーズ。こいつはどうだろうと俎上に上げてみました。


モンベル(montbell) U.L.スパイラルダウンハガー#1


ナチュラム価格38000円(税込
●サイズ:204×80cm
●収納サイズ:直径17×33cm/6L
●適応サイズ:身長178cmまで
●総重量:930g / ダウン量577.5g (1lb 4oz ) 800fp


モンベル(montbell) U.L.スパイラルダウンハガー#0


ナチュラム価格43000円(税込)
●サイズ:209×84cm
●収納サイズ:直径19×36cm/8L
●適応サイズ:身長178cmまで
●総重量:1.20kg / ダウン量825.4g (1lb 12oz ) 800fp

型落ちの別系統とはいえ#2を所有しているので#1と#0をピックアップしてみたのだが、ダウン量が判らない。これがナチュラムや楽天といったECサイトだけでなくてモンベルのサイト自体にも記載がないので念のためにモンベルのUSAサイトを見ると、なんとこちらには掲載されている。ダウン量以外のスペックについても情報量が桁違いだ。これは消費者への情報開示のガイドラインが厳しいのか。はたまた消費者のレベルが単に違うのか。まあ情けない話です。

例によって計算すると
#1 = 577.5g × 800fp = 462,000
#0 = 825.4g × 800fp = 660,320

アメリカでは#1をF15、#0をF0対応として販売していて、購入候補として#0を挙げてみました。Backpacker誌のEditors' Choiceにも選ばれている#1は品薄状態のようですが#0は出回っているようです。ただし何処で見ても割引はなし。下手をしたら送料が高いとはいえアメリカで買ったほうが安くなるのでは?とさすが渋チンなモンベルでした。

※さらに続きます



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