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2010年03月12日

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)


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武州日野駅9:20 ~ 登山口9:55 ~ 大反山11:02 ~ クタシノクビレ11:40 ~ 篠戸山12:44 ~ 矢岳14:06/14:13 ~ 坊主山(長沢背稜)16:38 ~ 酉谷避難小屋17:00

※毎日少しづつの更新で恐縮です。
先月、熊倉山から酉谷山経由でウトウノ頭に向かうのに失敗した反省を受け、今度は矢岳から酉谷山経由でウトウノ頭を目指すことにした。前回の反省点のうち、スタートの遅さは論外で今回は仕事にけりをつけ、かつ早寝をした。装備については足はマイクロスパイクとワカンをやめカツーラのアイゼンに。ダブルストックもやめて今回がデビューとなるアイスハンマーに。念のために8mmx20mの補助ロープも。体力については急な増強は無理なので軽量化で対応した。

軽量化を具体的に記すと
バックパック:Vapor Trail → Amprace 40 (重くはなっているが取り回し向上)
幕体:Shangli-la 1 → ビバークタープM
シュラフ:Hellium → SSULDH#2
ハンマーやロープ、水、食料、ガス、全て込みで11kg強だから上出来だろう。

朝、予定通りの時間に池袋駅の西武線改札に着くと乗ろうとしていた特急の5分後に同じく西武秩父駅まで直通の急行がある。激しく悩むが620円で時間を買う事にして特急券を購入。惣菜パンを2個と午後の紅茶を買い込むと急いで特急に乗り込んだ。

すぐに動き出した列車の中でパンを食べると、GPSにウェイポイントを設定しルートを確認、一日の動きをシュミレーションしたところでツイッターで呟いたりなんだりしていると、遠いはずの西武秩父駅にあっという間についた。本来の予定ならここから秩父鉄道の御花畑駅に移動のはずが、西武秩父駅の他のホームに三峰口行きの列車が止まっているとのアナウンスが入る。ゆっくり降りるはずが慌てて荷物をまとめると、ダッシュで特急の改札を抜けると、ホームを移動するための階段のエスカレーターをダッシュ、三峰口行きの列車に滑り込んだ瞬間にドアが閉まった。これは特急に接続するために止まっていたのじゃないのか?普通の人なら間に合わないぞ。

ともあれ三峰口行き列車の車中の人となると、バックパックのポケットからスパッツ(これも冬用から夏用にチェンジ)を取り出し足に装着。そういえば靴も軽量化じゃないけど、今回はSportivaではなくてVasqueのVelocity。Sportivaを陰干ししようとしてベランダに出しておいて取り込むのをわすれていたので、ブーツの中が雨水で一杯だったのだ。

続いてバックパックにレインカバーを装着。しているうちにふと不安な事に気づいた。いつも秩父に行く時は御花畑駅のホームで水を汲む習慣だったけど、今回は直通電車があってそちらの駅には行かなかったので汲めていない。熊倉山に向かうコースでは途中に給水出来る場所が何箇所もあるけど、以前に矢岳を目指して武州中川駅に下りた時、水を汲む場所はあったっけ・・・

武州中川駅についたところ、そんな心配どころかSuicaとお金を入れた小銭入れが見当たらずかなりあせることに。幸いに出てきたが、池袋駅でSuicaで入場したために精算できずに証明書をもらいキャッシュで払う。駅を出ると案の定水道らしきものはどこにもない。500mlと200mlのテルモスにお湯をつめてきてはいるが、500mlの空のイロハスのペットボトル2本は空のままで、コンビニどころか何の店もない駅前を通り過ぎると登山道入り口はどんどん近づいてくる。このまま700mlだけもって入山していいのか!?いやだめだろう。

そんなことで悩んでいると目の前に自動販売機が出現。結果的にこれが最初で最後の自動販売機だったのだけど、これがコカコーラの自販機だったのでイロハスが売っており喜んで2本購入。持ってきた空のイロハス2本はこの場で捨てました。
※イロハスは容器が軟らかく、非常に小さく絞り込むことが出来れば復元することも出来るので山では重宝するペットボトルなのです。

2本をサイドポケットにしまうとレインカバーをかけ直して出発。駅をでて20分ほどでいよいよ登山道に到着した。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
矢岳のややこしさはその入山ルートにあるかもしれない。前回の登山時は上記画像中一番右側の浄水場脇から入り、若御子山を巻いて大反山に出るはずがミスコースして若御子山に登頂。今回はその経路がややこしかったので、上記画像一番左の清雲寺から若御子山を目指そうとしたのだが、案に相違して千手観音堂の角を曲がり結果として上記の真ん中の現在地に出た。

ここから若御子峠に出て若御子山~大反山~矢岳と向かうのは時間のロスが多いので、割愛して一気に大反山に向かうことに。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
最初はこんな快適なトレイルを歩きます。すると

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
見覚えのある場所に。前回もこの地点に来ました。正面が行き止まりに見えて、かつ左側にピンクテープのマーキングがあったために矢印の方向に登ってしまったところ、ずりずり落ちながらもむりやり若御子山に連なる尾根の上に出たのでした。後になって、あれは伐採用のマーキングじゃないか?と思ったのですが、一年後の今回もテープはそのまま。何なのか。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
それが何ということか、前回に逡巡して斜面を登った地点が上記画像左端の×印地点。それがわずか10mほど前方に橋がかかっており、右折して尾根を巻くトレイルが続いていたのです。前回のオレの馬鹿。

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落ち葉の積もったグズグズのトレイルを歩いていると、良く判らない分岐に。右側への表示が朽ちていて判らない。当然地図にも地形図にもGPSデータにもないけど、標識があるからには作業道以上のもののはずなので、おそらくは大反山のピークを巻いてその先のクタシノクビレに出るものと推定(あくまで推定です)

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祠にでました。ここは尾根の流れが変わるところなのですが、かなりガスっていたこともあって、画面左側にひきづりこまれてしまいました。地形図とGPSを見てミスに気づき慌てて復帰。画面右側に進むと先の斜面にテープが貼ってありました。

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そしてようやく大反山に到着。

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ここ、クタシノクビレへは大反山から5分もかからずに降りてこれる場所だけど、大反山の山頂から派生するもう1方の尾根、裏山ダム側に降りてしまった事に標高で200mほど下降したときに気が付く。登り返して半分ほどで、クタシノクビレ方面へ伸びる作業道を発見、幅、踏み固め具合とも文句無しのためショートカットすることに。すると半ばで消滅。木の伐採用の作業道だったようで、後は伐採された木々を足場に目的地へ到着。このため30分以上も時間のロス。

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クタシノクビレから登り返すと5分もかからずに鉄塔へ。この下で小休憩を取る。行動食のバランスアップを食べ白湯で流し込む。

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鉄塔から一時間弱で篠戸山へ。ここは浦山ダム方面の斜面がほぼ完全に伐採されている。

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伐採区間を過ぎると、フラットで快適なトレイルが現れる。しばしトレイルランを楽しむ。

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本日ほぼ初めてガスが晴れたか、と思ったのもつかの間、東側の谷からガスが上がってきて

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やがてまた完全にガスに包まれた。

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ようやく矢岳に到着。この時点で14時を回っている。避難小屋まで明るいうちに辿り着くだろうか。それとも手前でビバークか。途中何度かロスタイムがあったとはいえ、ほぼコースタイム通り。今までは幕営装備を込みでもコースタイムの7割を基準に計算していたのにこんなに遅くなってしまったとは。ここから先の行程も思いやられる。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
矢岳のピークを越えてからのトレイルではスズダケが登場。脇の平坦だったりするところもかなり生い茂ったりしていて、ちょっと幕営場所にする、なんてわけにはいかなそうでした。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
誰かのレポートで見た岩の関門。だから何?というわけではないんですが。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
いつのまにか赤岩の頭(1442m)のピークを通過していたようで、ここは笹頭らしい。ここから酉谷の小屋まで5時間、道はなし、なんて脅かすような手製標識がおいてある。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
少しづつ、先日の好天でも消えなかった残雪が出てくる。表面が凍っていて、足を乗せるとよく滑る。だからといってアイゼンを取り出すことは無く、避けられない時は垂直に足を置いて離して、と滑らないように留意する。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
それでも落ち葉の堆積している急斜面などではずるずる滑ったりしてしまい、ご覧のように泥だらけとなる。内股の汚れ・濡れはなかなか取れず、夜に泊まった小屋で沸かしたお湯を雑巾に浸し汚れを落として乾して何とか翌日には履けるようになった。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
岩がちょうどいい感じで出て登りやすい・・が急登。疲れた身体に急斜面がこたえる。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
長沢背稜に到着。その入り口には今まで歩いてきた矢岳への道に対して警告が記されていました。「廃道めぐりな方」に分類されるようです。そんなでもないんだけどな。

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と思ったのですが、長沢背稜はハイウェイのように快適でした。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
5時に酉谷山避難小屋に到着。いつの間にか頭の中からタープ幕営はどっかに消えていました。やはりというか先着者は無し。今晩は一人で過ごします。

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水場の水もよく出ていました。ペットボトル500mlも5秒くらいで貯まります。

2010 0306-07 矢岳~酉谷山~ウトウノ頭 (1)
もしかしたら誰か来るかも、と思い一番奥に陣取りました。ご覧のように銀マット2枚に毛布まで拝借。

まず先にアルファ米と瞬間美食のカレーを作り、腹具合を見ながらリフィルのラーメンも追加。マッコリでいい気分になりながら8時に就寝。就寝時点での室内温度は10℃。

(すいません、本日ここまで)



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この記事へのコメント
こんにちはー、ロドマンさんのツイートと超硬派なトレイル記事のギャップにはまっているfuuです。

ツイートではおしらせしましたが今更ブログなんぞをはじめました。初心者なりで恥ずかしい限りですが・・
お気に入り登録お許しください。
今後ともよろしくお願いします^^
Posted by fuu at 2010年03月12日 19:32
>fuuさん

ご返事遅くなりました。ブログ拝見しましたよ~。すてきじゃないですか。建築関係だったんですね。あの路線でじゃんじゃん進んじゃってくださいよ。

僕のツイートは・・・・大目に見てくださいww
Posted by roadman71roadman71 at 2010年03月14日 04:26
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