2010年02月22日
2010 0213-14 熊倉山 その2
2月14日(日)
起床6:00 - 出発8:30 - 撤退決定9:30 - スタート地点10:15 - 熊倉山10:40/10:55 - 城山コース諦め11:15 - 笹平11:35 - 官舎跡12:03 - 三ツ又12:12 - 登山口12:47 - 駅
きちんと整地しなかったために右ななめ下に向かってずり下がることになってしまったけど、6時まで熟睡。モンベルのマットと枕がトグルで結べるようになったのは環境の格段の進歩だ。また-10℃程度であれば、タイベックシート+U.L.コンフォートパッド90cm(足元は中抜きしたバックパック)で十分に寝れることが判った。

Shangri-la 1 の前室部分。煮炊きするのと食材・調理具を置くのに十分な広さ。
起床6:00 - 出発8:30 - 撤退決定9:30 - スタート地点10:15 - 熊倉山10:40/10:55 - 城山コース諦め11:15 - 笹平11:35 - 官舎跡12:03 - 三ツ又12:12 - 登山口12:47 - 駅
きちんと整地しなかったために右ななめ下に向かってずり下がることになってしまったけど、6時まで熟睡。モンベルのマットと枕がトグルで結べるようになったのは環境の格段の進歩だ。また-10℃程度であれば、タイベックシート+U.L.コンフォートパッド90cm(足元は中抜きしたバックパック)で十分に寝れることが判った。

Shangri-la 1 の前室部分。煮炊きするのと食材・調理具を置くのに十分な広さ。
ただそこから、お湯を沸かしご飯を食べ色々検証して撤収を終えたら8時半になってしまっていた。今回は就寝時に荷物を整理しきちんとまとまっていたにも関わらず!7時には出る予定であったのに要反省事項である。珍しく朝食からアルファ米を戻したり予備のお湯を作ったりしたからだろうか。ULGさんが提唱したように、朝食は湯沸しが不要なメニューに戻そう。
さて8時半に出発すると、細い痩せ尾根を酉谷山に向かってひたすら進む。時折、岩稜の小ピークがあらわれ、巻き道がある場合もあれば、直登を余儀なくされる場合もある。

シャクナゲの道も今日は明るい

トレースは小動物のアニマル・トラッキングのみ
尾根を直進していると、前方に視界が開け本日初めて眺望を得られそうなところに出た。まずは右側(西側)が開け、埼玉/群馬の県境尾根方面が覗け、次に正面、酉谷山から雲取山に連なる長沢背稜が現れた。雪とガスで視界が全くなかった昨日と違って本日は雲わずかな快晴で峰々が果てまで見えひとまず満足し写真に納め、さあ進もうとすると、切り立った崖となっており進路が判らない。

正面の酉谷山に連なる尾根
あたりをよく見ると、埼玉県の見出し標に惑わされていたがトレイルの手前にピークを巻く方向を示すビニールテープがあった。その指示に従いピークを巻いてから見上げるとオーバーハング気味に7・8mくらいの高さがあった。無理に降りないで良かった、と胸をなでおろし、再びトレイルを進む。
本日初めて見る動物であるリスやウサギ、鹿の足跡を追いながら進んで2つほど急なピークを超える。2つ目がかなりきつく、右側から回り込み登り上げていくのだけど、急な木や岩の手がかりが少ない雪の斜面で、ずり落ちる中を飛びついては確保、というのを繰り返して無理やり登る。手元にあるのはストックだけで、ピッケルやアイスハンマーの類があれば・・と自分の装備を呪う。
ついでに、足元も(使わなかったワカン=これは小黒と酉谷山への登りで使おうと思ってた)とマイクロスパイク。さすがにこれでは足りなかった。次回はアイゼン使用。

こんな小ピークばかり。これなら手がかりが多くていいんですが・・・
上で落ち着いたところで逡巡。時計を見るとスタートから1時間経過。GPSを確認すると直線距離で500mしか進んでいないのに、酉谷山まで2500mも残っている。単純計算であと5時間かかる。その時点で2時半となってしまうし、そもそもこの先もピーク乗越しでまだまだ苦労しなければいけないのかと不安に駆られ、悩んだ挙句に撤収することを決意する。
振り返って考えると、2.5kmなんて絶対に無い。見直します。
降りるのも一苦労で、補助ロープで下降できれば・・と思いながら腹ばいのような格好を取ったりしながら来た道を戻る。45分でスタート地点に戻り、素通りして25分で熊倉山山頂に到着。
twitterで@ken_ken_3さんが来るかも、と書いていたので少しまったりしながら100円ショップで買ったゴリラポッドモドキをテストしたりする。15分ほど滞在。

来るなら城山コースから来て日野コースを下る、と書き込みがあったので、途中ですれ違えるかも知れないと思いあまり好きでない城山コースを下ってみる。がものの5分で難所に遭遇。やり過ごすのにかなり苦労し、過去の記憶と照らし合わせてここでこの状態なら先では更に苦労するはず、と思い、更に一度ケチがついた山行なら最後まで安全策で行った方が良いと判断、昨日通って勝手知ったる日野コースで下山しなおすことにする。
薄くなった自分の昨日のトレースと、今朝ついたと思われる鹿のトレースを踏みながら笹平、水場、官舎跡と通過。沢との出合いの三ツ又でツイッテると、突然人影が。下から上がってきたハイカーでした。城山コースを下ると言うのでトレイル状況を伝えると別れて、沢沿いの道をくだり、無事に林道に復帰。駅までの長い車道の間に電車の時間(秩父鉄道は本数が少ない)をチェックして、無事に8分前に駅に到着。
これにて今回の山行が終了。いくつもの失敗があったけど、反省・改善点は明確。別項でクリアにしていきたい。
おまけ
秩父鉄道でお花畑駅へ。駅前のうどん屋で揚げたてのかき揚げうどんを食べていると反対からの電車も到着。何かのイベントかと思う大量の人で、予定していた特急の席が取れるか不安になり急いで食べ終えると、西武秩父駅へダッシュ。有人窓口に大量の人が並んでいるのを横目に券売機で特急券を購入。
落ち着いたところで仲見世を散策。濁り酒の試飲を行っている酒屋で車内用のワンカップ濁り酒とビール、さらに自宅用の濁り酒と、なんとイチローズモルトが売っていて、フルボトルは高かったので200mlの小瓶を購入。
特急に乗り、ビールや濁り酒を頂いて良い気分になって寝ていると、途中の入間市駅あたりから乗った客が隣に。まだ空いている席もあるのになんで隣の席なんか売るんだろう?と心のなかでぶつぶつ慌てて場所を作ったのだけど、おそらくこの時にグローブセットの片手分を紛失したのだろう。BD+Finetrackスキンメッシュ。痛すぎる紛失。
さて8時半に出発すると、細い痩せ尾根を酉谷山に向かってひたすら進む。時折、岩稜の小ピークがあらわれ、巻き道がある場合もあれば、直登を余儀なくされる場合もある。

シャクナゲの道も今日は明るい

トレースは小動物のアニマル・トラッキングのみ
尾根を直進していると、前方に視界が開け本日初めて眺望を得られそうなところに出た。まずは右側(西側)が開け、埼玉/群馬の県境尾根方面が覗け、次に正面、酉谷山から雲取山に連なる長沢背稜が現れた。雪とガスで視界が全くなかった昨日と違って本日は雲わずかな快晴で峰々が果てまで見えひとまず満足し写真に納め、さあ進もうとすると、切り立った崖となっており進路が判らない。

正面の酉谷山に連なる尾根
あたりをよく見ると、埼玉県の見出し標に惑わされていたがトレイルの手前にピークを巻く方向を示すビニールテープがあった。その指示に従いピークを巻いてから見上げるとオーバーハング気味に7・8mくらいの高さがあった。無理に降りないで良かった、と胸をなでおろし、再びトレイルを進む。
本日初めて見る動物であるリスやウサギ、鹿の足跡を追いながら進んで2つほど急なピークを超える。2つ目がかなりきつく、右側から回り込み登り上げていくのだけど、急な木や岩の手がかりが少ない雪の斜面で、ずり落ちる中を飛びついては確保、というのを繰り返して無理やり登る。手元にあるのはストックだけで、ピッケルやアイスハンマーの類があれば・・と自分の装備を呪う。
ついでに、足元も(使わなかったワカン=これは小黒と酉谷山への登りで使おうと思ってた)とマイクロスパイク。さすがにこれでは足りなかった。次回はアイゼン使用。

こんな小ピークばかり。これなら手がかりが多くていいんですが・・・
上で落ち着いたところで逡巡。時計を見るとスタートから1時間経過。GPSを確認すると直線距離で500mしか進んでいないのに、酉谷山まで2500mも残っている。単純計算であと5時間かかる。その時点で2時半となってしまうし、そもそもこの先もピーク乗越しでまだまだ苦労しなければいけないのかと不安に駆られ、悩んだ挙句に撤収することを決意する。
振り返って考えると、2.5kmなんて絶対に無い。見直します。
降りるのも一苦労で、補助ロープで下降できれば・・と思いながら腹ばいのような格好を取ったりしながら来た道を戻る。45分でスタート地点に戻り、素通りして25分で熊倉山山頂に到着。
twitterで@ken_ken_3さんが来るかも、と書いていたので少しまったりしながら100円ショップで買ったゴリラポッドモドキをテストしたりする。15分ほど滞在。

来るなら城山コースから来て日野コースを下る、と書き込みがあったので、途中ですれ違えるかも知れないと思いあまり好きでない城山コースを下ってみる。がものの5分で難所に遭遇。やり過ごすのにかなり苦労し、過去の記憶と照らし合わせてここでこの状態なら先では更に苦労するはず、と思い、更に一度ケチがついた山行なら最後まで安全策で行った方が良いと判断、昨日通って勝手知ったる日野コースで下山しなおすことにする。
薄くなった自分の昨日のトレースと、今朝ついたと思われる鹿のトレースを踏みながら笹平、水場、官舎跡と通過。沢との出合いの三ツ又でツイッテると、突然人影が。下から上がってきたハイカーでした。城山コースを下ると言うのでトレイル状況を伝えると別れて、沢沿いの道をくだり、無事に林道に復帰。駅までの長い車道の間に電車の時間(秩父鉄道は本数が少ない)をチェックして、無事に8分前に駅に到着。
これにて今回の山行が終了。いくつもの失敗があったけど、反省・改善点は明確。別項でクリアにしていきたい。
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2010 0213-14 熊倉山 |
おまけ
秩父鉄道でお花畑駅へ。駅前のうどん屋で揚げたてのかき揚げうどんを食べていると反対からの電車も到着。何かのイベントかと思う大量の人で、予定していた特急の席が取れるか不安になり急いで食べ終えると、西武秩父駅へダッシュ。有人窓口に大量の人が並んでいるのを横目に券売機で特急券を購入。
落ち着いたところで仲見世を散策。濁り酒の試飲を行っている酒屋で車内用のワンカップ濁り酒とビール、さらに自宅用の濁り酒と、なんとイチローズモルトが売っていて、フルボトルは高かったので200mlの小瓶を購入。
特急に乗り、ビールや濁り酒を頂いて良い気分になって寝ていると、途中の入間市駅あたりから乗った客が隣に。まだ空いている席もあるのになんで隣の席なんか売るんだろう?と心のなかでぶつぶつ慌てて場所を作ったのだけど、おそらくこの時にグローブセットの片手分を紛失したのだろう。BD+Finetrackスキンメッシュ。痛すぎる紛失。
Posted by roadman71 at 19:54│Comments(8)
│【山歩き】【奥秩父】
この記事へのコメント
以前、お花畑駅での待ち時間に駅でコップ酒もどきを買い求め、かなり気分良くなった状態で帰った記憶がある一人です・・・(笑)
Posted by わだっち at 2010年02月23日 00:26
>わだっちさん
おお、ブログまでようこそ。秩父はお酒もご飯も美味しいので危険ですね(笑)
昼から開いてて美味しいホルモン屋を探してます。
おお、ブログまでようこそ。秩父はお酒もご飯も美味しいので危険ですね(笑)
昼から開いてて美味しいホルモン屋を探してます。
Posted by roadman71
at 2010年02月23日 01:32

この記事待ってましたー!
なんで城山コース撤退したのかなぁ・・って、でもロドマンさんでさえ遭難するコースだったとは。
写真を観る限り、登り甲斐のありそうなお山ですねー。
山頂でお待ちいただいたようで、ちゃんとつぶやいておけばよかったです。ごめんなさい。
しかし手袋は痛い・・・紛失物で届いていていませんでした?
なんで城山コース撤退したのかなぁ・・って、でもロドマンさんでさえ遭難するコースだったとは。
写真を観る限り、登り甲斐のありそうなお山ですねー。
山頂でお待ちいただいたようで、ちゃんとつぶやいておけばよかったです。ごめんなさい。
しかし手袋は痛い・・・紛失物で届いていていませんでした?
Posted by けんけん at 2010年02月23日 07:58
けんけんさん
遅くなりました。普段の自分であれば撤退した両方とも遠慮なく突っ込んで行くところなんですよ。
前日までの疲れか何かどうもしっくりこない点がありまして。
今週末は装備・計画を一新してこの山域での復讐戦を考えているのですが、雨が・・
遅くなりました。普段の自分であれば撤退した両方とも遠慮なく突っ込んで行くところなんですよ。
前日までの疲れか何かどうもしっくりこない点がありまして。
今週末は装備・計画を一新してこの山域での復讐戦を考えているのですが、雨が・・
Posted by 携帯 at 2010年02月23日 08:24
熊倉から先は、夏でも踏み跡が薄いのに、
よくぞまあ、こんなえげつないところばかり。
果敢に攻めまくる幹事長のお姿には脱帽です。
酉谷方面へのやせ尾根の「巻き」は記憶していませんが、
もっと先にもいやらしいルートファインディングが何カ所もありますよ。
特に逆方向では川浦谷へ引き込まれてしまって
真っ暗ななかを薮コギして林道におりたことがあります。
アップダウンもきついすから、たぷーりの時間的余裕を、ぜひ!
よくぞまあ、こんなえげつないところばかり。
果敢に攻めまくる幹事長のお姿には脱帽です。
酉谷方面へのやせ尾根の「巻き」は記憶していませんが、
もっと先にもいやらしいルートファインディングが何カ所もありますよ。
特に逆方向では川浦谷へ引き込まれてしまって
真っ暗ななかを薮コギして林道におりたことがあります。
アップダウンもきついすから、たぷーりの時間的余裕を、ぜひ!
Posted by いまるぷ at 2010年02月23日 13:37
いまるぷさん
ありがとうございます。極寒の北八ヶ岳・黒百合平の記事読ませていただきましたよ。
さて熊倉山ですが、去年一月の記事を読み返すと今回てこずったところについて何も触れてないんですよね。所要時間も全然違うし。一年でだいぶ退化してしまったのでしょうか。
今週末にリベンジを果たしたいのですが、雨の予報を恨めしく見ています
ありがとうございます。極寒の北八ヶ岳・黒百合平の記事読ませていただきましたよ。
さて熊倉山ですが、去年一月の記事を読み返すと今回てこずったところについて何も触れてないんですよね。所要時間も全然違うし。一年でだいぶ退化してしまったのでしょうか。
今週末にリベンジを果たしたいのですが、雨の予報を恨めしく見ています
Posted by 携帯 at 2010年02月23日 21:42
こんにちは、
私のホームリバー&Mt.でもトレイル保護の為にチェーンアイゼン推奨されてますが、いかんせん冠雪直後だと団子になり易いのが欠点のようです。
数日たって雪が締まってくれば問題なく使えるそうですが、、、、
それとその様な山行なら登りでアイスハンマーが有効ですが、下り用にお助け紐を是非持ちましょう!
そのものスバリで商品化されてもいますが、通常10mm前後のテープスリングか5-7mmほどの補助ロープで長さ10m位が使いやすいです。
これが必要な時にはザックを降ろす行為なんて出来ない場所(無理に降ろしてもザックからモノを取る出すのにザックビレーが必要な場所)が普通なので、サックのショルダーストラップに取り付けるのが使い易いです。
#U.L.コンフォートパッド90cmってコトはスリーピングマットはザック内に仕舞うスタイルですね!
結局日本ではステルス=ある意味違法キャンプ(?)ですので、マット外付けで見るからに「幕営スタイル」って感じでのステルスは個人的美学に反します。
傍から見ると日帰りなのか小屋泊まりなのか分からない位のザックの大きでこっそりステル野営をするのが好みです。
私は三泊四日12本フルアイゼンとピッケルが必要な厳冬期の山行でもザックはBreezeで、マットはザックの骨格もかねてます。
慣れるとこれで充分入ります。
私のホームリバー&Mt.でもトレイル保護の為にチェーンアイゼン推奨されてますが、いかんせん冠雪直後だと団子になり易いのが欠点のようです。
数日たって雪が締まってくれば問題なく使えるそうですが、、、、
それとその様な山行なら登りでアイスハンマーが有効ですが、下り用にお助け紐を是非持ちましょう!
そのものスバリで商品化されてもいますが、通常10mm前後のテープスリングか5-7mmほどの補助ロープで長さ10m位が使いやすいです。
これが必要な時にはザックを降ろす行為なんて出来ない場所(無理に降ろしてもザックからモノを取る出すのにザックビレーが必要な場所)が普通なので、サックのショルダーストラップに取り付けるのが使い易いです。
#U.L.コンフォートパッド90cmってコトはスリーピングマットはザック内に仕舞うスタイルですね!
結局日本ではステルス=ある意味違法キャンプ(?)ですので、マット外付けで見るからに「幕営スタイル」って感じでのステルスは個人的美学に反します。
傍から見ると日帰りなのか小屋泊まりなのか分からない位のザックの大きでこっそりステル野営をするのが好みです。
私は三泊四日12本フルアイゼンとピッケルが必要な厳冬期の山行でもザックはBreezeで、マットはザックの骨格もかねてます。
慣れるとこれで充分入ります。
Posted by 通りすがり at 2010年02月24日 15:32
通りすがりさん
いつもありがとうございます。8mmの20m補助ロープは用意したのですが、重いしかさばるしで思案にくれていました。7mm-10mくらいだったら携行しやすいですね。
いつもありがとうございます。8mmの20m補助ロープは用意したのですが、重いしかさばるしで思案にくれていました。7mm-10mくらいだったら携行しやすいですね。
Posted by 携帯 at 2010年02月24日 20:40
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